低炭水化物ダイエット(ローカーボダイエット)
低炭水化物ダイエットとは炭水化物(糖質)の摂取を極端に減らして、肉や魚など炭水化物以外の好きなものは何でも食べてもいいというダイエット方法で、「ローカーボダイエット」とも呼ばれています。
ローカーボダイエットの考え方とは、余分な糖質の摂取は体脂肪の合成を助けるとい点に基づいています。 エネルギーになりやすい糖質を制限し、エネルギーとして消費されにくい脂肪を制限せずに空腹時に摂取することにより、消費されやすい糖質のかわりに体内の余分な脂肪が分解されてエネルギーに使われます。
つまり、体内で糖質が不足した状態になると、かわりに脂肪がエネルギーとして燃焼されるという理論になります。 確かに、ダイエットで摂取カロリーを制限するとなると、まずは脂肪分や糖質を控えるのが普通です。実際それで正しいのですが、脂肪も糖質も身体には必要なものなので、控え過ぎるとなるといろいろな問題が生じてきます。
とくにローカーボダイエットの場合、肉類が大好きなアメリカ人向きであっても、日本人にとっては不向きなダイエット法ということがいえます。 、ローカーボダイエットを低炭水化物抜きダイエットとしてとらえ、ごはんや麺類などを徹底して抜いたダイエット法が蔓延しているところに非常に大きな問題があります。
ローカーボダイエットのデメリット
ローカーボダイエットにはデメリットが多くあります。なぜ、たんぱく質をたくさん摂取しないといけないのかという理由もおのずと見えてきます。
■脳の働きが低下する■ 砂糖などの糖分やでん粉などの糖質を摂り過ぎると、体内で中性脂肪になっていつか必要になる日まで蓄えられます。そのため摂り過ぎは禁物ですが、摂らなさ過ぎるとそれはそれで問題が起こります。 まず、脳や神経系はブドウ糖が唯一のエネルギー源です。そのため、糖質が不足するとブドウ糖も不足して、頭の回転が鈍くなります。拒食症などのためにこの状態が長く続くと、脳が萎縮してしまう事もあります。 具体的な症状としては、集中力の低下や注意力散漫、昼間の眠気、イライラなどが起こってきます。
■筋肉量が減る■ また、血糖値が低下すると、膵臓からグルカゴンが放出されます。グルカゴンは脂肪細胞に蓄えられていた脂肪を放出し、糖質のかわりとして脂肪を分解、エネルギーとして燃やしていきます。 と、同時に糖質が不足しているために肝臓に貯蓄されているグリコーゲンも血中に放出します。 糖質が消化されてできるグリコーゲンには、脂肪が燃えるための点火剤、すなわち焚きつけの役目があるためグリコーゲンがないと脂肪を燃やすことができません。肝臓に貯蔵できるグリコーゲンの量には限界があるため、肝臓で糖新生が起こります。糖新生とは、糖質が体内で不足してエネルギー産生量が少なくなると、それを補うためアミノ酸などから糖を合成する働きのことです。すなわち、筋肉中のたんぱく質を糖にかえていくため、筋肉が減っていきます。そのため、ローカーボダイエットをするなら高たんぱくメニューにしなければなりません。
■病気をまねく恐れがある■ ローカーボダイエットの場合、脂肪に関して摂取制限がないために肉類や乳製品を普段より多めにとってしまう可能性があります。とくにおかず食いは太りやすく、肉類や魚、乳製品などを中心に摂っていると、たんぱく質と脂肪の混合で高カロリーになってしまいます。摂りすぎが続けば、痛風や高脂血症、高血圧になる危険性ももちろん高くなります。ローカーボダイエットはたんぱく質もたくさん摂取せねばなりません。とくにローカーボダイエットの場合、穀物類や野菜、果物の摂取量が減ってしまうため、アメリカではそれを補うための専用ビタミン剤が売られています。
■ケトーシスの危険性■ ケトーシスとはケトン体が体に蓄積する現象。糖質が不足して、ブドウ糖が利用できないと、脂肪がエネルギーとして使われます。脂肪が分解するときに発生するのがアセトンなどのケトン体。 長期にわたって低炭水化物状態が続けば、腎臓から排出されていたケトン体がどんどん体にたまっていきます。 多量となったケトン体は吐き気、疲労、口臭、腹痛などの症状を引き起こします。さらに進むと血液は酸性に傾き、不整脈やめまい、意識障害から昏睡に至る重篤なケースも起こってくるのです。 そのため、ローカーボダイエットをするときは必ず水をこまめに摂取してケトン体を腎臓から排出しなければなりません。
ごはんのすすめ
炭水化物には炭水化物は分子の大きさによって、単純炭水化物と複合炭水化物に分けられます。 単純炭水化物はさらに、砂糖などの単糖類とショ糖などのニ糖類に区別されます。 複合炭水化物はごはんや麺類などがそれにあたります。
砂糖などはすぐにブドウ糖に分解されて、エネルギー源となります。エネルギーとして使われなかった余分なものは体脂肪として貯蓄されます。果物やキャンディー、ケーキ、チョコレートなどがこの類になります。 複合炭水化物は分子量が大きいため、ゆっくりと吸収されます。エネルギーとして使われなかった余分なものは肝臓にグリコーゲンとして貯蓄されます。ごはんやパン、麺類、穀物類などがこの類になります。
炭水化物で真っ先に頭に思い浮かぶのがごはんです。ごはんは腹持ちがよく体脂肪になりにくいのが特徴です。さらにごはんには、食物繊維をはじめ、たんぱく質やミネラル、ビタミンも豊富に含まれています。 もちろん食べすぎはやはりよくありません。それでもごはんなどの主食は、1日の総摂取カロリーのうち、50~55%を毎日適度に摂ることが理想的といわれています。 また食事のときに、ごはんを一緒に摂ることによって満足感が得られ、おかずの食べすぎ防止にも一役かってくれます。
※当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用を固く禁じます。









